そもそも何をすればいいのか
物理を得意だという生徒は少ないです。多くの場合、どう考えるのかさっぱり分からないといいます。
これは、物理という科目を誤解しています。
大胆に言うと、物理は問題を見て何をしようかなぁと考える科目ではありません。
およそ毎回同じ作業をさっさと済ませることが求められます。
当教室では「お作法」と呼んでいるくらい、頭を使わない作業をただ黙々と処理します。
つまり、「お作法」とは何なのかを知って、ひたすら練習すれば得点できるようになります。
考え方自体が正反対なのですから、いままでの成績などは気にせずリセットするつもりで授業に参加してみてください。
授業では、「お作法」と違うところを一人ずつ直していきます。
道具の得手不得手
もちろん、全く何も考えないというわけではありません。
しかし、物体がどこに行くのか、速いのか遅いのかということを想像する能力は要りません。
それぞれの公式には得意な処理と不得意な処理があり、局面に応じてどの公式を使うのか判断を求められるのです。
判断基準を理解するには公式を導くところから正しくしておく必要があります。
また、練習問題を通じて自然とベストの道具を選べるようになります。
説明には数IIIかそれ以上の数学を用いることもありますが、生徒が問題を解くときには平易な計算に収まるように工夫してあります。
物理テキスト抜粋です。
分野を超えた理解
一見つながりが見えない分野が物理にはいくつか存在します。
長年、同じ科目にまとめられているからには理由がある、と考えられないでしょうか。
ここで、またもや「お作法」です。
「お作法」をちょっと拡張したり、追加するだけで他の分野も簡単に済んでしまうのです。
数学や化学とも連携することがあります。折角ですので、復習を交えながら授業を進めていきます。
熱と原子物理は両方とも授業で扱う予定です。